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糖尿病と内分泌の病気

糖尿病

  • 糖尿病は、血液中のブドウ糖の濃度(血糖値)が多くなりすぎる病気です。初期には症状がほとんどありませんが、進行すると動脈硬化が進み、脳卒中や虚血性心疾患になりやすくなります。また3大合併症として、網膜症、腎症、神経障害があり、失明や透析につながる病気でもあります。
  • 糖尿病の予防のためには、摂取エネルギー量をとりすぎないこと、運動をすること、アルコールをとりすぎないこと、たばこを吸わないこと、野菜や大豆製品、海藻、きのこなどを多くとることなどがあげられます。特に、砂糖の入った飲み物をとりすぎる習慣のある人は、糖尿病のリスクが高まります。肥満も糖尿病のリスクを高めますが、日本人ではやせていても糖尿病になりやすい人がいますので、肥満や過体重のない人でも注意が必要です。
  • 糖尿病になってしまった場合には、上記よりも厳格な食事療法,運動療法が必要となります。

(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト,2019より引用・改変)

脂質異常症

  • LDLコレステロール,HDLコレステロール,トリグリセライド(中性脂肪)などの血液中の脂質の値が基準値から外れた状態を、脂質異常症と言います。LDLコレステロールは単独でも強力に動脈硬化を進行させるため、注意する必要があります。
  • LDLコレステロールが高い人は、まず肉の脂身(バラ肉、ひき肉、鶏肉の皮も含む)・バターやラード・生クリームなどに多く含まれる飽和脂肪酸のとりすぎを改め、次いで鶏卵などコレステロールの多い食品についても食べすぎないようにします。

  • トリグリセライド(中性脂肪)が高い人は、エネルギー量のとりすぎ(特に甘いものや酒・油もの・糖質・砂糖の入ったソフトドリンク)を改めて運動や減量を行うことで、中性脂肪を下げることができます。また背の青い魚に多く含まれるn-3系(ω-3系)多価不飽和脂肪酸には、トリグリセライド(中性脂肪)を下げる働きがあります。

(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト,2019より引用・改変)

高尿酸血症

  • 血液中の尿酸が高い状態が高尿酸血症です。痛風や腎結石、尿路結石の原因であるほか、高尿酸血症がある人では、肥満や高血圧、脂質異常症、高血糖を複合的に合併することが多くなっています。
  • 予防には、まず食事の量とともにすべての種類のアルコールの量を減らし、プリン体(ビール・鶏卵・魚卵・肉・魚などに多く含まれる)の摂取が多い人はそれらを控える、水分と野菜を多くとる、軽い有酸素運動を行う、などが有効です。なお、過度な運動や無酸素運動を行うと、尿酸が産生されやすくなり、尿酸値が上昇しますのでご注意ください。

(厚生労働省 生活習慣病予防のための健康情報サイト,2019より引用・改変)

内分泌の病気

副腎不全

「だるい」「食欲がない,お腹が痛い」「めまいがする」「微熱が続く」

  • 倦怠感,食欲低下,体重減少,筋肉痛,関節痛,微熱,めまい,無気力などの,はっきりしない多彩な症状が出現します。女性の方では脇毛や陰毛が抜けることがあります。
  • 血液検査で,血糖値,ナトリウム値,副腎皮質ホルモン値などが低下します。
  • 原因は,副腎の炎症や腫瘍,脳下垂体の異常などもありますが,多いのは副腎皮質ステロイド剤の内服の中断です。
  • 血液検査で副腎皮質ホルモンを測定して診断します。
  • 副腎皮質ホルモンを補充することで症状はすみやかに改善します。
原発性アルドステロン症(PA)

「薬を飲んでもなかなか血圧が下がらないです」

  • 副腎皮質からアルドステロンが過剰分泌されることによって起こる高血圧で,高血圧の原因の5~10%を占めています。
  • 副腎腫瘍があれば手術が必要になりますので,内分泌内科専門医で治療を行います。
甲状腺疾患

「ドキドキする」「手が震える」「だるい」「むくむ」

  • 甲状腺ホルモンは身体の新陳代謝をつかさどるホルモンで,分泌が多いときには,動悸,ふるえ,体重減少,眼球突出などの症状が出現し,分泌が少ないときには,倦怠感,むくみなどの症状が出現します。
  • 血液検査で甲状腺ホルモンを測定し診断をします。内分泌内科専門医で治療を行います。
骨粗鬆症
  • 加齢やステロイド剤の内服によって骨密度が低下すると,ちょっと転んだだけでも,脊椎などの骨折が起きやすくなります。
  • 治療中は年に1回程度の骨密度検査を行います。
  • カルシウムの摂取,日光浴,定期的な運動を行いつつ,活性化ビタミンDビスホスホネート製剤をお飲みいただきます。
月経前症候群(PMS)
  • 月経前3-10日の間に出現する精神的症状や身体症状のことを,月経前症候群(PMS)と言います。
  • のぼせ,下腹部痛,腰痛,胸のはり,足のむくみ,情緒不安定などが出現します。
  • 生活指導(リラクゼーション,適度な運動,カルシウムやビタミンB6摂取),カウンセリング,漢方薬(抑肝散,温経湯など),低用量ピル(ヤーズ(R)など),利尿剤などで治療が可能ですので,必要に応じて婦人科専門医にご紹介いたします。
月経前不快気分障害(PMDD)
  • (工事中)
月経困難症
  • (工事中)
更年期障害
  • 閉経前後5年間に発生する身体的,精神的,社会的問題を,更年期障害といいます。
  • 生理不順ではじまり,その後にホットフラッシュ(上半身の熱感や動悸),閉経後性器尿路症候群(膣の違和感,頻尿,性交痛),頭痛,肩こり,倦怠感,不眠などが出現します。また骨粗鬆症心血管障害のリスクにもなります。
  • 生活指導(肥満改善,刺激物回避など),カウンセリング,認知行動療法,ヨガ,大豆製品やビタミンDの摂取,漢方薬(当帰芍薬散,加味逍遥散など),ホルモン補充療法などで治療が可能ですので,必要に応じて婦人科専門医にご紹介いたします。

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