関節リウマチ

「毎朝両手がこわばって，手を握れません。」

• 痛む関節の数が多い方は早めの治療が必要です。
• 血液検査（リウマチ因子や抗CCP抗体），レントゲン検査，超音波検査などで診断をします。
• 内服薬（鎮痛剤，メトトレキサート，イグラチモド）や，生物学的製剤で治療を行います。

全身性エリテマトーデス

「ほほに少し盛り上がった赤い発疹がでました。日光にあたると水ぶくれができます。」

• 発熱、全身倦怠感などの炎症症状と、関節、皮膚、腎臓、肺、中枢神経など内臓のさまざまな症状が起きます。
• 若年女性に多く出現します。臨床症状と血液検査（抗核抗体など）で診断をします。
• ステロイドや免疫抑制剤で治療を行います。血栓症がある場合には血液をサラサラにするお薬も併用します。

血管炎

「熱が下がらない。関節が痛い。手足がしびれる。手足がむくむ。腎機能が悪いと言われた。」

• 発熱、全身倦怠感などの炎症症状と、関節、皮膚、腎臓、肺、中枢神経など内臓のさまざまな症状が起きます。
• 血液検査，画像検査（CT，超音波，PET，筋電図），組織生検（皮膚，腎臓，神経などの一部を切除する検査）で診断をします。
• ステロイドや免疫抑制剤や生物学的製剤（トシリズマブ，メポリズマブ）で治療をします。

リウマチ性多発筋痛症

「急に両肩と股関節が痛くなって，寝返りも打てなくて，眠れなくなりました。」

• ご高齢の方に多く出現します。血液検査で診断をします。側頭動脈炎を合併すると失明をすることがあるので注意が必要です。
• ステロイド剤で治療をします。

体軸性脊椎関節炎

「寝るとお尻や腰が痛いです。背中がこわばって朝起きられないです。でも動き出すとよくなります。」

• 夜間から早朝に悪化する背部痛が主症状の脊椎炎で，お若い方に多く前部ぶどう膜炎を合併することもあります。
• 腰椎と仙骨のレントゲン検査やMRI検査と，血液検査（CRP，HLA-B27）で診断をします。

家族性地中海熱

• １～３日間持続する38度以上の発熱と身体の痛みを１～３か月おきに繰り返します。
• コルヒチンの内服が有効です。