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呼吸器の病気

気管支喘息

  • 周期的に喘鳴と呼吸困難が出現します。アトピー素因があることが多いです。
  • ご高齢の方では心不全,慢性閉塞性肺疾患(COPD),肺結核や非定型肺炎を注意深く見分ける必要があります。
  • 治療薬は吸入薬(ステロイド剤,気管支拡張剤)が中心になりますが,吸入のやり方には少し慣れが必要です。
  • 重症気管支喘息の方には,生物学的製剤(オマリズマブ,メボリズマブ,ベンラリズマブ,デュピルマブ)の点滴を数週間ごとに実施しますが,やや高額です。

慢性閉塞性肺疾患(COPD)

  • 身体を動かした時の息切れや慢性のせきやたんが特徴的な症状です。ぜんそくの様な症状を合併する場合もあります。
  • 最大の原因は喫煙で、気管支炎によって気管支が細くなって空気の流れが悪化します。小さな空気の袋である肺胞(はいほう)が破壊されて、肺気腫という状態になると、酸素の取り込みや二酸化炭素を排出する機能が低下します。これらの変化は治療によっても元に戻ることはありません。
  • 呼吸機能検査や高分解能CTで診断をします。
  • 禁煙が治療の基本です。続いて吸入気管支拡張薬(抗コリン薬・β2刺激薬)や吸入ステロイド薬を使いつつ,呼吸リハビリテーション(口すぼめ呼吸や腹式呼吸などの呼吸訓練・運動療法・栄養療法など)を実施します。病状が進行した場合には,在宅酸素療法や小型の人工呼吸器による換気補助療法が行われます。

肺野腫瘤状陰影(肺がんを含む)

  • レントゲンや高分解能CTで発見された6mm以上の「影」は3か月おきに検査を行い,必要に応じて専門医に気管支鏡検査を依頼します。
  • くっきりした影は良性であることが多いのですが,周辺がモヤモヤした影の場合は悪性であることがあるので注意深く様子を見ます。

間質性肺炎

  • 小さな空気の袋である肺胞と肺胞の間の組織を「間質(かんしつ)」と言いますが,そこに炎症や線維化をおこす病気を「間質性肺炎」と言います。
  • 高分解能CTや気管支鏡で診断を行い,原因を調べますが,その原因は様々です。リウマチなどの膠原病,アレルギー性肺疾患,炭鉱労働などによる塵肺,薬剤の副反応,放射線治療などが原因になりますが,原因不明のものも数多く含まれています。
  • 原因不明の間質性肺炎に対しては,抗線維化薬(ピルフェニドン,ニンテダニブ)や在宅酸素療法を用いて,呼吸不全の悪化を防ぐ治療を行います。

アレルギー性肺疾患

  • 「過敏性肺炎」は,真菌や羽毛などを吸い込んだ際に起こる免疫反応が原因の間質性肺炎です。加湿器やダウンジャケットを遠ざけるだけでも改善することがあります。
  • 「好酸球性肺炎」は,アレルギーに関与する好酸球が浸潤する肺炎で,喫煙者や粉じん吸入者に多いとされています。ステロイド剤で治療を行います。

睡眠時無呼吸症候群

  • いびき,日中の眠気,疲労感,頭痛などの原因になり,高血圧や糖尿病のリスクにもなります。
  • 肥満などによって空気の通り道が狭くなるタイプ(閉塞性)と,脳卒中などの脳脊髄病変によるタイプ(中枢性)の2つの睡眠時無呼吸症候群があります。
  • 就寝中の呼吸数,筋電図,脳波を測定して診断をします。
  • マスク式の人工呼吸器を用いた,持続気道陽圧療法(CPAP)を行います。

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