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腎臓の病気

尿検査の異常

血尿
  • 画像診断(CTや超音波)と尿の細胞診(病理検査)で,腎臓,尿管,膀胱の炎症や悪性腫瘍がないかをチェックをします。
  • 無症状の少量の血尿(顕微鏡的血尿)の場合は,様子を見ます。
タンパク尿
  • 昼過ぎの尿検査では,発熱や運動や起立によって,尿蛋白が陽性になることがありますので,早朝に再検査いたします。
  • 蛋白の量が少なく,腎機能(GFR)が良好な時には,塩分とタンパク質の制限をして腎機能を保つようにします。
  • 蛋白の量が多いとき(2+以上)や腎機能(GFR)が低下しているときには,ネフローゼ症候群の可能性がありますので専門的な検査を行います。
血尿と蛋白尿が両方あるとき
  • 進行性の腎炎である可能性がありますので腎臓内科専門医にご紹介いたします。

ネフローゼ症候群

「尿が泡立つような気がします。」「足がむくんできました。」「健康診断でコレステロールと尿タンパクが異常でした。」

  • 血管内から尿中にタンパク質(アルブミン)が漏出して,血管内から皮下組織に水分が移行してむくみを生じる病気です。腎不全,血栓症,感染症のリスクが増加します。
  • 原因は様々で,検査や治療も多岐にわたります。腎臓内科専門医にご紹介いたします。

急性腎障害(AKI)

「尿が出ない。」「足がむくむ。」「寝てると息苦しい。」

  • 脱水症やお薬の副作用が原因のことが多いのですが,原因は様々です。
  • 重症の方では人工透析を行います。

慢性腎臓病(CKD)

  • 様々な要因によって腎機能が徐々に低下していく病気で,早期発見と治療が重要です。
  • 蛋白の量が多いとき(2+以上),尿蛋白と血尿があるとき,腎機能(GFR)が年齢より低下しているときには,腎臓内科専門医にご紹介いたします。
  • 専門医への相談が必要な異常なGFR(ml/分/1.73m3)の目安は,40歳未満で60未満,40-69歳で50未満,70歳以上で40未満です。

多発性嚢胞腎(PKD)

  • 腎臓に水の袋のような「嚢胞(のうほう)」がたくさんできるために進行性の腎機能障害を呈する遺伝性の腎臓病で,脳動脈瘤や肝のう胞を合併することも多く注意が必要です。
  • 高血圧と肥満を治療しつつ,腎容積が減少してきたらトルバプタンというお薬を投与します。

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